発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014042062
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症例は22歳女性で、満員電車に乗った際に、前方の乗車客の身体に右手指が深屈曲位で押し付けられ、右小指示指~小指の中手指節(MP)関節が屈曲90°で固定され伸展不能となった。単純X線所見では、小指基節骨基部は中手骨頭の関節面深屈曲位の位置にあり、ほぼ対向しており、中手骨頭の掌側に突出部を認めた。治療は小指を長軸方向に牽引しながら徒手的にMP関節を強制伸展を行ったところ、整復後のROMは健側とほぼ同様に戻り、後療法として患指MP関節を約1週間伸展位に外固定した。その後も経過良好で日常生活動作に支障なく、MP関節の不安定性も認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2013