発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006105255
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セメントレス人工股関節置換術(THA)を施行した26例を対象に,THA直前の腸骨骨髄内圧を測定し,術中・術後出血量との相関を調べた.皮切直前の骨髄内圧は22.0±10.9mmHg,平均動脈圧は,手術開始時81.9±16.0mmHg,中間時79.4±13.7mmHg,終了時82.2±12.5mmHgであった.骨髄内圧と術中出血量との間に相関はみられなかったが,術後出血量との間に相関を認めた.平均動脈圧と術後出血量とは,開始時に相関を認めた.THAでは骨髄のみではなく軟部組織の動脈や静脈からの出血があると考えられ,骨髄内圧を低下させることで術後出血量を減少させると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2006