人工関節置換術-最新の知見
特殊な疾患、高度の変形を伴う例に対する人工関節 骨系統疾患、骨代謝疾患など 末端肥大症に伴う変形性股関節症に対する人工股関節全置換術
内野 小百合
1
,
馬場 智規
,
本間 康弘
,
松本 幹生
,
坂本 優子
,
野沢 雅彦
,
金子 和夫
1順天堂大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
先端巨大症
,
X線CT
,
変形性股関節症
,
三次元イメージング
,
股関節置換術
,
セメントレス人工関節
Keyword:
Acromegaly
,
Radiography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Osteoarthritis, Hip
,
Range of Motion, Articular
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.230-233
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270837
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末端肥大症に伴う変形性股関節症に対して人工股関節全置換術(THA)を施行した2例を経験した。症例1は65歳女で、51歳時、下垂体腺腫による末端肥大症の診断で手術を施行した。その後、ドーパミン受容体作動薬の内服加療を続け、成長ホルモン(GH)は正常よりやや高値で推移した。両股関節痛が出現して受診した。65歳時に左THA、その半年後に右THAをともにセメントレスで行った。後療法は翌日より可及的に全荷重歩行を許可した。症例2は66歳女で、53歳時に下垂体腺腫による末端肥大症と診断された。ソマトスタチンアナログ皮下注射を行い腫瘍が縮小したため、手術は行っていない。GHは高値を推移し、コントロールはやや不良であった、60歳より右股関節痛を認め、66歳時に末端肥大症による末期股関節症と診断された。右側THAを施行した。後療法は翌日より可及的に全荷重歩行を許可した。
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