経験と考察
超高齢者における腰部脊柱管狭窄症に対する腰椎椎弓切除術の術後成績
馬場 覚
1
,
菊池 克彦
,
鍋山 亮太郎
,
保利 俊雄
,
細川 哲
1千早病院 整形外科
キーワード:
術後合併症
,
脊柱管狭窄
,
椎弓切除術
,
発生率
,
腰椎
,
失血-外科
,
治療成績
,
80歳以上高齢者
,
手術時間
Keyword:
Aged, 80 and over
,
Lumbar Vertebrae
,
Laminectomy
,
Postoperative Complications
,
Spinal Stenosis
,
Incidence
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.1144-1147
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016081666
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腰部脊柱管狭窄症に対する腰椎椎弓切除術の術後成績を、85歳以上の超高齢者13例(超高齢者群)と85歳以下の13例(対照群)で比較検討した。術後平均観察期間は超高齢者群で22ヵ月、対照群で29ヵ月であった。その結果、術中出血量、手術時間は両群間で有意差を認めなかった。術後合併症の発症率は超高齢者群で38.5%、対照群では15.4%と、超高齢者群で有意に発症頻度が高かった。JOAスコアの改善率は超高齢者群14.4%、対照群36.1%と、超高齢者群の改善率が有意に低かったものの、患者満足度については対照群と劣らない結果が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015