発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015218967
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7歳女児。易転倒性を主訴に近医を受診し、X線像にて両膝蓋骨脱臼を指摘され、当科紹介となった。単純X線正面像でFTAは右173°、左174°で、軸写像にて両膝蓋骨は外側脱臼しており、低形成であった。3-D CTでも両側ともに膝蓋骨は脱臼していた。以上より、両側膝蓋骨恒久性脱臼と診断し、初診5ヵ月後に両側同時軟部組織手術を行った。術後は30°屈曲位で1週間ギプス固定し、術後1週より他動的ROM訓練を開始した。2週から支柱付き軟性装具で歩行訓練を行い、装具は半年間着用した。術後1年の現在、脱臼の再発はなく、膝蓋大腿関節の適合性も良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015