臨床室
第1-第2中手骨固定を施行したリウマチ母指手根中手関節炎の1例
森澤 妥
1
,
吉田 篤
,
山根 淳一
,
飯塚 慎吾
,
金子 陽介
,
瀬戸 貴之
1国立病院機構埼玉病院 リハビリテーション科
キーワード:
X線診断
,
関節リウマチ
,
骨疾患
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨ワイヤー
,
再手術
,
脱臼
,
X線CT
,
中手骨
,
中手指節関節
,
腸骨
,
母指
,
人工器官機能不全
,
人工関節
,
三次元イメージング
,
手根中手関節
,
指関節置換術
,
腱移行術
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Bone Diseases
,
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Joint Dislocations
,
Ilium
,
Fracture Fixation, Internal
,
Joint Prosthesis
,
Metacarpophalangeal Joint
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Reoperation
,
Thumb
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tendon Transfer
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Arthroplasty, Replacement, Finger
,
Carpometacarpal Joints
,
Metacarpal Bones
pp.121-124
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015182333
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68歳女。右手リウマチ指の変形・痛みを主訴に受診となった。単純X線にて手根骨の圧潰、示指~小指中手指節(MP)関節脱臼、リウマチ性母指手根中手(CM)関節は著明な骨破壊を認めた。示指~小指に対してはシリコンの人工指関節置換術、中指・環指・小指伸筋腱の中心化等を施行した。また、母指CMにおいては、圧迫スクリューを用いて固定した。中指・環指・小指伸筋腱脱臼と指の尺側偏位は改善したが、母指CMの骨癒合は得られず、Kirschner鋼線を使用したが、再手術においても骨癒合は得られなかったため、腸骨を用いて第1-第2中手骨固定術を施行した。術後は経過良好で、術後44ヵ月時点で母指の屈曲伸展、外転、第1指間の開大もある程度認められ、CM関節の痛みも認めず、骨癒合を得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015