発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004020898
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基礎疾患を持ち,膝関節弛緩の傾向が強い例や膝外反変形がある例では,一般的な習慣性膝蓋骨脱臼の好発年齢より早く発生することが多いと考えられた.基礎疾患をもつ小児習慣性膝蓋骨脱臼に対し,上崎法を施行した施行した10例17膝を検討したところ,satisfactory8例13膝,unsatisfactory2例4膝であった.小児の膝蓋骨脱臼は早期診断・早期治療が重要であり,早期に手術を行いPF関節を整復することによって顆間窩の形成が促進されると考えられた.本法は,小さい膝蓋骨に骨孔を開けるという工夫が必要であるが,年少例の習慣性膝蓋骨脱臼に対する手術法として有用と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003