整形手術手技
脛骨骨幹部骨折に対する外側傍膝蓋骨関節外進入の経験
増井 文昭
1
,
齊藤 雅人
,
伊藤 吉賢
,
為貝 秀明
,
石井 文久
,
白旗 敏克
1千葉西総合病院 整形外科・関節外科センター
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
脛骨骨折
,
髄内固定法
,
膝蓋骨
,
術後痛
,
治療成績
Keyword:
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Pain, Postoperative
,
Radiography
,
Patella
,
Tibial Fractures
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.1355-1358
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015090934
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外側傍膝蓋骨関節外アプローチにより手術を施行した脛骨骨幹部骨折4例(男3例、女1例、平均56歳)の成績を報告した。骨折型はAO分類42-A1が2例、A3が1例、C3が1例であった。手術はターニケット未使用、膝関節軽度屈曲位で行い、皮切は外側関節裂隙から膝蓋骨外側縁とした。外側膝蓋支帯を切開して膝蓋腱および関節包の間を剥離した後、挿入部を露出して髄内釘を挿入した。手術時間は平均1時間40分であった。術後2週時の膝関節可動域は屈曲110°~145°、伸展0°~-10°で、膝関節深部の膝前部痛は1例に認め、髄内釘がやや突出している症例であった。本術式は膝蓋大腿関節損傷、関節内血腫、デブリの問題はなく、有用な手技と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014