スポーツ医学
腰椎分離を有する当院医療従事者(医師,理学療法士,看護師)の腰痛歴
小林 良充
1
,
船越 雄誠
,
滝 正徳
,
長野 純二
1聖隷浜松病院 スポーツ整形外科
キーワード:
X線診断
,
医師
,
看護師
,
MRI
,
鑑別診断
,
スポーツ
,
脊椎分離症
,
X線CT
,
腰椎
,
腰痛
,
意識調査
,
理学療法士
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Nurses
,
Radiography
,
Physicians
,
Spondylolysis
,
Sports
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Low Back Pain
,
Physical Therapists
pp.1359-1363
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015090935
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
整形外科に受診歴があり、腰椎分離を有する医療従事者6例(男5例、女1例、23~63歳)を対象に、腰痛発症時の状況や現在の状態などを調査した。職種は医師2例、理学療法士3例、看護師1例であった。発症時不詳の1例を除いた5例の腰痛発症から調査までの期間は8~34年で、2例は学生時代に腰痛として扱われ、1例は腰痛歴がなかった。分離症診断時の分離型は偽関節型3例、亀裂型1例、偽関節型および亀裂型1例、初期1例であった。各症例の勤務年数と再診を含めた腰痛による受診回数は、それぞれ14年・1回、2年・0回、11年・1回、30年・3回、10年・3回、30年・1回で、腰痛のため休職した者はなかった。自分の子が初期分離症であった場合、2例は原則として骨癒合を目的とした保存的治療を行わせるとしたが、全例が時と場合により運動をやらせることもあると回答した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014