臨床室
経皮的椎弓根スクリューを併用した経椎間孔腰椎椎体間固定術においてロッドと椎弓根スクリュー間の最終締結が不能となった1例
沼崎 伸
1
,
川島 雄二
,
渡邊 竜樹
,
上條 晃
,
根津 悠
,
渡邊 太
1横浜船員保険病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨ねじ
,
MRI
,
脊椎固定術
,
腰椎
,
人工器官機能不全
,
椎間孔
Keyword:
Bone Screws
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lumbar Vertebrae
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Spinal Fusion
pp.132-134
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014188449
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68歳男。左下肢痛・筋力低下を主訴とした。L3/L4、L4/L5レベルにおいて、MRIでは脊柱管狭窄を認め、腰椎動態撮影では不安定性を認め、左側進入L3/L4、L4/L5両側除圧およびL3/L4、L4/L5経椎間孔腰椎椎体間固定術を施行した。右側はSextantを用いて経皮的に椎弓根スクリューを挿入した。ロッドインサーターを用いて頭側からロッド挿入を試みたがL4-L5スクリュー間で挿入不可となり、用手的にロッド挿入した。L5スクリューの最終締結時にセットスクリューが空回りして締結不能となり、最終的に右側すべてのSextantスクリューを抜去しLegacyスクリューに入れ替えロッドとの締結固定を行った。抜去したインストゥルメントの検証から、Sextantシステムの最終締結不能となった原因はロッド挿入操作によるスクリューヘッドのスレッド損傷の可能性があった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014