臨床室
手指・手関節に生じた慢性非特異性単関節炎の3例
岩本 良太
1
,
副島 修
1福岡山王病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
滑膜炎
,
関節炎
,
関節リウマチ
,
MRI
,
手指関節
,
手関節
,
滑膜切除
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Arthritis
,
Finger Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Synovitis
,
Wrist Joint
pp.135-137
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014188450
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症例は59歳男(症例1)、61歳女(症例2)、51歳男(症例3)で、罹患部位は指関節1例、手関節2例であり、初診時の診断はいずれも慢性単関節炎であったが、症例1・2では感染が疑われ、症例3では三角線維軟骨複合体損傷の診断であった。発症から8ヵ月~1年5ヵ月後に生検をかねた滑膜切除術を施行し、いずれも細菌培養は陰性であり、病理所見は非特異性の滑膜炎であった。経過観察期間中に症例2・3は多関節炎への移行を認めた。現段階では症例1が慢性非特異性単関節炎、症例2・3が日本リウマチ学会の早期リウマチ診断基準を用いて関節リウマチの診断となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014