経験と考察
胸腰椎経皮的椎弓根スクリュー固定法における臨床経験年数による挿入精度の違い
船山 徹
1
,
塚西 敏則
1県北医療センター高萩協同病院 整形外科
キーワード:
胸椎
,
脊椎固定術
,
脊椎疾患
,
断面研究
,
腰椎
,
医師臨床研修
,
人工器官機能不全
,
一重盲検法
,
臨床能力
,
整形外科学
,
椎弓根スクリュー
,
外科医
Keyword:
Cross-Sectional Studies
,
Clinical Competence
,
Lumbar Vertebrae
,
Internship and Residency
,
Orthopedics
,
Prosthesis Failure
,
Spinal Diseases
,
Spinal Fusion
,
Thoracic Vertebrae
,
Single-Blind Method
,
Pedicle Screws
,
Surgeons
pp.607-611
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016307914
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胸腰椎経皮的椎弓根スクリュー(PPS)を用いて手術を行った33例に使用されたPPS289本(左145本、右144本)を対象として、術者の臨床経験年数によるPPS挿入精度の違いを検討した。臨床経験平均12.5年の上級医5名が挿入した185本と、臨床経験平均3.4年のレジデント6名が挿入した104本の挿入位置をCT横断像で判定した結果、全289本中Ia(excellent)は275本で逸脱率5%であった。また、主治医(執刀医)が担当した左側はすべてIaで、Ia以外の判定となった14本は助手が担当した右側であったが、患者背景や使用機種・透視装置の位置・臨床経験年数などに一定の傾向はみられなかった。上級医とレジデントによるPPSの挿入精度に有意差はみられず、上級医の指導下に行えば臨床経験年数によらず正確に挿入できることがわかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2016