発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011055691
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著者らは頸椎手術を受ける腰椎疾患患者54例の術前術後アンケート調査結果から、身体症状と精神的背景に関する分析を行った。その結果、1)腰椎手術により自覚症状や神経症状を改善させることで、その精神的背景も大きく改善することが明らかとなった。2)不安の評価のうち、特に状態不安の改善は身体症状の改善と強い相関関係が示された。また、個々のデータにばらつきがあったものの、特性不安の改善においても身体症状の改善との間に相関関係が示された。3)SRQDの術後評価では、術前と比較して全体の平均値は改善したが、実際に改善した症例はVASとの関連でみて58.0%、JOAスコアとの関連でみて59.2%とそれほど多くなく、いずれも相関関係はなかった。また、SRQDはRDQとも相関しなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010