腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する保存的治療 オピオイドの利用 腰椎疾患由来の疼痛に対するトラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠の効果 44例の前向き臨床研究の結果より
尾形 直則
1
,
森野 忠夫
,
堀内 秀樹
,
山岡 豪大朗
,
三浦 裕正
1愛媛大学医学部附属病院 脊椎センター
キーワード:
Metoclopramide
,
嘔吐
,
悪心
,
脊柱管狭窄
,
脊柱後彎症
,
脊柱側彎症
,
椎間板ヘルニア
,
疼痛
,
便秘
,
腰椎
,
腰痛
,
前向き研究
,
治療成績
,
Tramadol-Acetaminophen
Keyword:
Constipation
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Lumbar Vertebrae
,
Kyphosis
,
Metoclopramide
,
Pain
,
Nausea
,
Prospective Studies
,
Scoliosis
,
Spinal Stenosis
,
Vomiting
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
pp.78-82
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222844
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腰椎疾患由来の疼痛に対するトラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠の効果について検討した。腰椎疾患由来の疼痛を有し、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を4週間以上投与したが効果を認めなかった44例を対象とした。投与1週間後から鎮痛効果を認め、その効果は4週後には明らかに高くなった。研究期間中、2例が副作用(かゆみ、強い嘔気)のため服用を中断した。最終評価を行った42例中、痛みの改善が39例、ADLの改善も39例にみられた。痛みとADLのいずれかの改善が41例にみられ、残りの1例は無効であった。副作用は悪心7例、嘔吐2例、便秘5例、眠気2例、かゆみと頭痛が各1例で、副作用がなかったのは27例であった。副作用としての嘔気・嘔吐の出現はメトクロプラミド頓用群が14例中5例、3日投与群が18例中3例、7日投与群が12例中1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013