経験と考察
変形性膝関節症患者に対する人工膝関節全置換術前に施行している糖尿病管理
原藤 健吾
1
,
谷川 英徳
,
森重 雄太郎
,
小柳 貴裕
,
堀内 行雄
,
大谷 俊郎
1川崎市立川崎病院 整形外科
キーワード:
血糖
,
術前管理
,
糖尿病
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus
,
Preoperative Care
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
pp.1357-1360
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014042058
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変形性膝関節症患者103例(男性18例、女性85例、平均年齢73歳)を対象として、人工膝関節全置換術(TKA)術前に施行している糖尿病(DM)管理について報告した。DM管理は、HbA1cが6.5未満のDM患者においては数日前に入院し、血糖コントロールを行い、6.5以上のDM患者においては外来でコントロールもしくは教育入院として、HbA1cが6.5未満になるまで手術待機とした結果、DM患者は103例中21例認め、そのうち未治療が8例であった。HbA1cが6%前半と比較的良好な患者が多かったが、重篤なDMで長期コントロールを要した症例も存在した。また、DM患者を非DM群82例と手術を施行していない1例を除いたDM群20例に分け、検査項目について比較検討したところ、年齢、BMI、術後1週目のDダイマー、術後2週目のCRP、最終経過観察時のROM、KSSについては有意差を認めなかった。
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