発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014009488
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
回復期リハビリテーション病棟の治療計画に基づいて骨粗鬆症性椎体骨折の保存的治療を行った57例60椎を対象に、その治療経過について検討した。男性は11例12椎(平均81.9歳)、女性は46例48椎(平均82.0歳)で、入院期間は平均67.9日であった。椎体不安定性が1mm以下(楔状率3.5%に相当)になった場合を骨癒合と判定した結果、骨癒合率は発症後3ヵ月で42.2%、発症後6ヵ月で81.2%、最終評価時には89.2%となった。最終評価時に不安定性が1.1mm以上の不安定群における初期坐位前縁高は、1.0mm以下の安定群と比べ側臥位、坐位とも有意に低値を示し、初期の圧縮度がその後の経過に関連することが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2013