発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012175560
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整形外科回復期リハビリテーション病棟の現状を報告した。最近1年間の入院人数は延べ250例(男74例、女176例、平均73.5歳)で、疾患は大腿骨頸部骨折33例、転子部骨折38例、腰椎圧迫骨折24例、膝骨折・術後71例、脊椎骨折・術後24例などであった。男女別では脊髄骨折で男性が多かった。在院日数は平均56.6日で、脊髄損傷は87.5日、廃用症候群が87.3日と長く、膝骨折・術後が27日で最短であった。転帰は在宅220例、紹介元返送9例、施設入所7例などで、死亡退院はなく、紹介元返送の理由は発熱1例、骨折1例、感染疑い4例、その他3例であった。疾患別在宅復帰率は四肢骨折・術後が100%で、脊髄損傷は50%と最低で、次いで廃用症候群71.4%であった。入院期限(原則90日)内退院率は平均84.0%で、脊髄損傷(期限150~180日)、膝骨折・術後は100%、最低が多発骨折69.2%であった。患者紹介元は院内急性期病棟が53.6%、近隣の三次救急病院が26%であった。
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