経験と考察
骨粗鬆症性椎体骨折に対するバルーン椎体形成術術後1ヵ月以内に生じた隣接椎体骨折の経験
船山 徹
1
,
新井 規仁
,
菅谷 久
1県北医療センター高萩協同病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
術後合併症
,
脊椎骨折
,
仰臥位
,
治療成績
,
立位
,
電気キモグラフィー
,
バルーン椎体形成術
,
骨折-骨粗鬆症性
,
椎体圧潰
Keyword:
Electrokymography
,
Radiography
,
Posture
,
Postoperative Complications
,
Treatment Outcome
,
Spinal Fractures
,
Supine Position
,
Osteoporotic Fractures
,
Kyphoplasty
pp.937-941
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015339894
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骨粗鬆症性椎体骨折に対するバルーン椎体形成術(BKP)術後1ヵ月以内に生じた隣接椎体骨折を生じた骨折群3例(男1例、女2例、平均年齢78歳)とBKP後1ヵ月以内に隣接椎体骨折を生じなかった非骨折群12例(男3例、女9例、平均年齢78.5歳)を対象に、術前評価を比較した。両群間で有意差を認めたのは、単純X線動態撮影における圧潰率の差であり、その平均は骨折群43.7%、非骨折群11.9%であった。単純X線動態撮影で強い不安定性を示す椎体は、術後早期に隣接椎体骨折が予想され、BKP単独治療の限界である可能性が推察された。
©Nankodo Co., Ltd., 2015