発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014007162
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62歳女。38歳で関節リウマチと診断された。55歳時に左足関節の著しい疼痛のため歩行困難となり、フィン付き髄内釘による足関節固定術が行われた。術後1年で足関節の骨癒合が得られず髄内釘を抜去し、刺入方向をかえ再度髄内釘で固定術を行った。再手術後6年で再び左足関節痛と著しい腫脹を認めて入院となった。再手術後6年のX線正面像で後足部外反変形が進行しており、側面像ではフィン周囲に骨透過像を認め、遠位端が踵骨より突出していた。同時点でのリコンストラクションCTでは、正面・側面像ともに骨癒合はみられず距骨は消失していた。ロッキングプレートを外側部に当て、脛骨から踵骨遠位まで固定した。術後ギプス固定をして完全免荷とした。術後8週でギプス装着のまま全荷重を許可し、12週でギプスを除去した。その後、疼痛は消失してT字杖歩行可能となった。術後4年で抜釘を行ったが、骨癒合が完全に得られていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013