臨床室
長母指屈筋腱皮下断裂の2例
中井 生男
1
,
関谷 繁樹
,
山本 邦彦
,
高見澤 由紀
,
吉澤 貴弘
,
林 進
1尚篤会赤心堂病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
偽関節
,
腱移植
,
骨移植
,
骨切り術
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
手指外傷
,
X線CT
,
腸骨
,
橈骨骨折
,
リハビリテーション
,
骨代用物
,
変形治癒骨折
,
舟状骨(手)
,
屈筋腱損傷
,
長掌筋
,
長母指屈筋
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Finger Injuries
,
Ilium
,
Fracture Fixation, Internal
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Radius Fractures
,
Rehabilitation
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Bone Transplantation
,
Range of Motion, Articular
,
Fractures, Malunited
,
Bone Substitutes
,
Scaphoid Bone
pp.1064-1067
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016017285
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症例1:60歳男、症例2:78歳女で、いずれも右母指屈曲不能を主訴とした。初診時、いずれの症例も右母指IP関節の自動屈曲は不能であったが、他動屈曲は可能であった。画像所見でいずれも長母指屈筋腱皮下断裂を認め、症例1は舟状骨偽関節、橈骨遠位端骨折後変形治癒が原因と考えられた。2例ともに腱移植と同時に橈骨の矯正骨切り術を行い、掌側ロッキングプレートを用いて固定することで手部の背側への偏位は改善された。症例1は術後3ヵ月、症例2は術後5ヵ月の時点で再断裂は認めず、右母指IP関節の自動屈曲は可能であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015