発行日 2013年10月1日
Published Date 2013/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014007163
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13歳男。4週前から誘因なく左第5足趾の疼痛と腫脹が出現し、歩行困難となった。シーネ固定と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を2週間投与したが、改善しなかった。MRIで炎症性疾患を疑われた。MRIでは、左第5中足骨の骨幹部~遠位骨端の骨内および周囲軟部組織にT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号、STIR像で高信号を示す領域を認めた。臨床検査の結果と画像所見から骨折、骨壊死.骨腫瘍および骨髄炎を否定した。除外診断の結果、骨髄浮腫症候群と診断した。免荷と短下肢シーネ固定およびNSAIDsの投与を行った。発症後3ヵ月で疼痛が軽減し、荷重歩行が可能となった。発症後10ヵ月の現在、両足とも疼痛はなく、スポーツ活動が可能となった。両側の第5中足骨遠位骨端の高信号領域は軽減しているが、まだ残存していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013