骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
手術支援・最新の取り組み◆6.再建法(Masquelet法など)Masquelet法による大腿骨非感染性骨欠損に対する再建術
大澤 良之
1
,
大野 一幸
1喜馬病院 整形外科
キーワード:
Vancomycin
,
X線診断
,
偽関節
,
骨移植
,
髄内固定法
,
内固定法
,
骨セメント
,
骨板
,
術後合併症
,
掻爬術
,
大腿骨
,
大腿骨骨折
,
X線CT
,
腸骨
,
治療成績
,
Polymethyl Methacrylate
,
骨欠損
Keyword:
Bone Cements
,
Bone Plates
,
Curettage
,
Femoral Fractures
,
Femur
,
Ilium
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Radiography
,
Pseudarthrosis
,
Postoperative Complications
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Vancomycin
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Polymethyl Methacrylate
pp.141-144
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257824
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大腿骨骨折手術後の非感染性骨欠損に対してMasquelet法を行った3例の治療成績を報告した。3例とも第1期手術として、直視下に骨皮質からの出血が確認できるくらいまで病巣掻爬した後、5%バンコマイシン塩酸塩含有セメントスペーサーを骨欠損部に適合するように形成し、重合が完了した後、骨欠損部に留置した。第2期手術は、第1期手術後6週にセメントスペーサーを取り出し、偽膜内に腸骨からの海綿骨移植を行った。治療成績は、3例とも第2期手術後約6ヵ月で骨癒合が得られ、全荷重可能となり、術後感染や採骨部の障害は認めなかった。代表例1例を提示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2017