発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013026104
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43歳男。右肘痛と右肘可動域(ROM)制限を主訴とした。転倒により右肘を受傷した。単純X線、CTにて肘頭の粉砕骨折、粉砕骨片を認め、近位主骨片は近位へ転位し遠位主骨片との間には骨性の連続性は認めなかったことより、肘頭偽関節と診断した。手術は大きく4つに分かれた偽関節部を新鮮化し、関節包の切離や三頭筋前方の剥離を行って中枢骨片の可動性を確保した。LPC olecranonplateを使用し、各骨片の三次元的位置をロッキングプレートで引き寄せた後に偽関節部に海綿骨を圧迫移植した。術後3ヵ月で骨癒合を得られ、術後1年で肘関節ROM、握力は術前より改善した。抜釘は1年2ヵ月に行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2012