創意と工夫
腰椎内視鏡手術における時間短縮の工夫 玉ツッペル法
平岩 利仁
1
,
関 庄二
,
伊藤 芳章
,
徳永 綾乃
,
牧野 紘士
,
平野 典和
1富山労災病院 整形外科
キーワード:
機器の汚染
,
脊柱管狭窄
,
脊椎疾患
,
椎間板ヘルニア
,
椎弓切除術
,
内視鏡法
,
腰椎
,
レンズ
,
時間因子
,
椎間板切除
,
機器の洗浄
Keyword:
Endoscopy
,
Equipment Contamination
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Lenses
,
Lumbar Vertebrae
,
Laminectomy
,
Spinal Diseases
,
Spinal Stenosis
,
Time Factors
,
Diskectomy
pp.248-251
発行日 2014年3月1日
Published Date 2014/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014317169
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簡便にレンズをきれいにする方法として玉ツッペル法を考案し、有用性について検証した。玉ツッペル法とは、直Peanの先端に直径1cm弱の玉ツッペルをつけ、その際に玉ツッペルの端を把持し、内視鏡の両面を拭けるようにして、内視鏡を取り出すことなく、この直Peanをレトラクターに入れ、内視鏡像をみながら拭くというシンプルな方法である。腰椎椎間板ヘルニアまたは腰部脊柱管狭窄症の診断で、内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(MED)や内視鏡下椎弓切除術(MEL)を施行した34例40椎間を対象として、それぞれの症例に、内視鏡を取り出し用手的に清拭する方法(取り出し法)と、玉ツッペルを用いて清拭する方法(玉ツッペル法)を行った。その結果、玉ツッペルは、低コストで手間がかからずにクリアな視野を確保することが可能であった。また、玉ツッペル法では約3分の時間短縮効果があったが、次の操作開始時間まで含めるとその効果はさらに大きくなるものと考えられた。
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