脊柱変形A to Z 成人の脊柱変形
成人脊柱変形のQOL障害に関連する画像パラメータ
大和 雄
1
,
松山 幸弘
,
伊東 学
,
山崎 健
,
種市 洋
,
松本 守雄
,
田中 雅人
1浜松医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
生活の質
,
脊柱変形
,
疼痛測定
,
腰痛
,
ロジスティックモデル
,
多施設共同研究
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Pain Measurement
,
Radiography
,
Quality of Life
,
Spinal Curvatures
,
Logistic Models
,
Multicenter Studies as Topic
,
Low Back Pain
,
Visual Analog Scale
pp.841-844
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013330172
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腰痛で受診した成人脊柱変形5施設106例(男21例、女85例、平均68歳)を対象に、立位脊柱骨盤のX線パラメータとQOL障害との関連について検討した。パラメータは正面像で冠状面Cobb角とC7 plumb line-center sacral vertical line、側面像で腰椎前彎角(LL)、胸椎後彎角、Sagittal vertical axis(SVA)、骨盤矢状面でのSacral slope(SS)、pelvic tilt(PT)、Pelvic incidenceとし、健康関連QOLの評価にはOswestry disability index(ODI)と日本整形外科学会腰痛評価質問票を用いた。その結果、相関を示したのはLLとODI、歩行機能・社会生活障害、腰痛visual analogue scale(VAS)、SVAとODI、腰椎機能・歩行機能・社会生活・心理的障害、PTとODI、腰椎機能・歩行機能・社会生活障害、SSとODI、社会生活障害、腰痛VASであった。即ち健康関連QOL悪化に関連するパラメータは、腰椎前彎の減少、骨盤後傾、矢状面グローバルバランスの悪化であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013