発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006036256
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罹病期間1年以上で50歳以上の慢性腰椎患者103例を対象に,腰痛や腰痛関連QOLに関連のある脊柱変形,または椎間不安定性を検討した.腰椎前彎角とvisual analogue scale(VAS),およびRoland-Morris Disability Questionnaire(RDQ)との間には負の相関関係を認めた.また,後方すべりを有する群や椎体間vacuumを有する群はVASが大きく,前方すべりを有する群は有さない群よりRDQが低かった.腰椎前彎の減少,後方すべり,椎体間vacuumの存在と腰痛との関連が示唆され,これらが腰痛増悪因子である可能性が考えられた.一方,椎体間不安定性や側彎変形,椎間楔状化,前方すべりなどと腰痛との関連は認められなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2005