臨床
上腕骨近位端骨折(3-part骨折、脱臼骨折)に対するロッキングプレート固定による治療成績
飯山 俊成
1
,
肱岡 昭彦
,
吉田 周平
,
藤田 潤
,
戸羽 直樹
,
福田 文雄
1北九州総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
上腕骨骨折
,
治療成績
,
脱臼骨折
Keyword:
Fracture Dislocation
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Radiography
,
Treatment Outcome
pp.101-104
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2017161089
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上腕骨近位端骨折の3-part骨折・脱臼骨折に対してロッキングプレートによる骨接合を行い、治療成績、更に骨折・脱臼骨折の治療成績の比較を行った。対象は2009年9月~2015年1月までに手術を行った17例(男5例・女12例・受傷時年齢45~82歳)で、いずれも受傷から手術までの期間が2週以内の新鮮骨折例であった。また、17例中5例が脱臼骨折であった。手術は全身麻酔下にbeach chair positionでdeltopectoral approachを用いて骨頭と大結節を整復し固定を行った。後療法は術後早期から仰臥位での肩関節前方挙上運動から始めた。治療成績は日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(JOA score)に従った。骨癒合は全例で得られ、JOA scoreは平均85.8点と良好であった。骨折と脱臼骨折の2群間の比較では、術後合併症やJOA scoreに有意差は認めなかった。
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