発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017375637
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上腕骨の骨折は外科頸に多く、解剖頸は稀である。肩関節後方脱臼を呈している解剖頸骨折について検討した。解剖頸骨折と肩関節後方脱臼骨折との関係を論じているRobinsonの文献によると、6肩の解剖頸骨折は全例が後方脱臼を呈していた。また、本邦報告例の検討を行ったところ、狭義の2-part解剖頸骨折は15件あり、全例が後方脱臼を合併していた。解剖頸骨折が後方脱臼をするのであれば、解剖頸骨折の受傷機転は後方脱臼と同じであると考えてよいと思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2017