発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013191390
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8歳男児。6歳時より野球を始め、数ヵ月前に投球時(右投げ)に肘外側に痛みが出現した。接骨院に通院しプレーを続けたが、投球した際、フォロースルー時に轢音と共に痛みと腫脹が生じ、X線、MRIよりWadsworth分類type Iの上腕骨外顆骨折と診断して手術を施行した。骨片は後方に軽度回旋転位しており、通常の上腕骨外顆骨折と異なり近位の骨片はなく、骨端線で離開しており、Saltar-Harris分類type IIIに近い型であった。整復後、Kirschner鋼線を経皮的に挿入して固定した。6週間の肘上ギプス固定後にROM訓練を開始し、ROMが健側と同程度になった術後3ヵ月にバッティング練習や短距離からの投球を開始して術後4ヵ月に全体練習の参加を許可した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013