発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004155476
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標題のプレート骨接合術を5例に施行した.手術は全身麻酔下でイメージを用いながら行った.骨折部のアライメントを体位によって最大限に整えたあと,骨折部を中心に近位・遠位部の両側に約2~3cmの鎖骨長軸方向に沿った小皮切を加え,エレバトリウムを用いて骨膜上に軟部組織を剥離した.そして経皮的にプレートを滑り込ませ,近位,遠位とも3穴もしくは4穴でスクリュー固定した.手術時間は40~80分(平均55分),出血量は10~50ml(平均35ml)であった.治療成績は,全例において神経・血管損傷などの術後合併症は認めず,肩関節の可動域は翌日より自動運動で外転90°以上可能であった.X線学的には術後3~6週で骨膜の連続性と仮骨の出現を確認できた.骨癒合は5~10週(平均7.2週)で得られた.代表例2例を提示した
©Nankodo Co., Ltd., 2004