発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012290304
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14歳男。椅子から転落して右下腿前面を椅子の角で強打し、その後右下腿痛、腫脹が出現したため近医を受診した。骨折はなく、皮下血腫に対してシーネ固定を施行されるも腫脹、熱感が増悪したため紹介となった。超音波検査で皮下にecho free spaceを認めたため、穿刺で血性液を採取した。穿刺液のGram染色で大量のGram陽性球菌を認めたため、右下腿皮下膿瘍と診断し、抗生剤投与で経過観察したが解熱せず、切開、洗浄し、持続灌流を行った。術後の穿刺液の細菌培養からメチシリン感受性黄色ブドウ球菌が検出されたため、スルバクタム/アンピシリン投与に変更した。術後7日目に退院となり、再発は認めていない。
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