発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011338924
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リウマチ股に対してモジュラータイプのstraight taper lock stemであるS-ROM(DePuy社)を用いてセメントレス人工股関節全置換術を施行した22例22股(RA群)の治療成績を、同法で手術を施行した変形性股関節症22例22股(OA群)と比較した。平均の術前JOAスコアはRA群48.4点、OA群47.0点、最終JOAスコアは各々90.2点、97.4点、カップの外方開角変位は2.45°、2.32°、前方開角変位は3.23°、3.59°、スリーブの下方変位は0.74mm、1.32mm、軸方向のステム変位は0.88mm、0.73mm、ステム遠位端における内反方法への変位は0.90mm、0.82mmで、最終JOAスコアにのみ有意差を認めた。Dorr分類の大腿骨髄腔形態分類による術前大腿骨形状はchampagne flute型がRA群2股、OA群2股、normal型が各々7股、14股、stove-pipe型が13股、6股で、術後のスリーブ変位、軸方向のステム変位にnormal型群とstove-pipe型群で有意差は認めなかった。カップ、ステム周囲の弛みを示唆する症例や、再置換を要した症例は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011