発行日 2004年1月1日
Published Date 2004/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004103859
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8歳男児.ブランコと地面の間に右足を挟まれ受傷した.第1中足骨の内転変形と第1足根中足関節の不適合の矯正が必要と考え,観血的治療を選択した.骨折部直上の背側切開を行い,第1足根中足関節を展開すると,関節面内側での圧潰が高度であった.陥没面をエレバトリウムを用いて押し上げ少しずつ整復し,空隙にβ-リン酸三カルシウム(β-TCP)を充填し,Kirschner鋼線で固定した.術直後X線前後像では,第1足根中足関節面が健側と同程度に整復された.術後8ヵ月で骨癒合は得られ,第1足根中足関節面は保たれている
©Nankodo Co., Ltd., 2004