発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009003486
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12歳男児。患者はモトクロスバイク練習中に転倒し、右足部痛で接骨院にて骨折を疑われ、著者らの施設へ紹介受診となった。所見では右足部中央に軽度の腫脹と圧痛、歩行時痛が認められ、X線では右第1楔状骨の遠位部に陥没像がみられた。また、CTでは右第1楔状骨遠位関節面の陥没と体部の斜骨折が確認され、3-D CTでより明瞭に評価が可能であった。以上より、本症例は右第1楔状骨単独骨折と診断され、観血的に第1足根中足関節面の整復を行い、海綿骨螺子で固定した。更に術後2週間の患肢免荷とし、2週目から足底板を使用して部分荷重を開始し、足趾・足関節の可動域訓練が行なわれた。その結果、4週目より全荷重が許可され、現在はモトクロス競技に復帰している。
©Nankodo Co., Ltd., 2008