発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009314612
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31歳男。バイクレース中に転倒して路面に踵部を強打し当院受診となった。左足関節の内側の軽度腫脹と外側の腫脹、外果の圧痛と内果の軽度圧痛および三角靱帯に軽度圧痛を認めた。X線で足関節外果部先端に小骨片を認め足関節外果剥離骨折と判断したが、後日のCT精査で踵骨載距突起骨折および骨折部に陥入する第3骨片を認めた。骨折部の転位が10mmあるため骨接合術を行い、載距突起に付着する三角靱帯を一部膜下に剥離し、陥入骨片を一度摘出して異常可動を確認後に中空スクリューを用いて内固定した。術後短下肢キャストで非荷重とし、術後6週より膝蓋腱支持(PTB)装具による部分荷重を開始、術後約3ヵ月よりアーチサポートを使用して全荷重歩行を開始し、術後約4ヵ月には歩行時も含め痛みは消失した。術後3年経過して痛みは全くなく社会復帰している。
©Nankodo Co., Ltd., 2009