発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008030698
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
40歳女。歩行中階段を踏み外し転倒し右前足部底屈を強制された。直後に右足背痛が現れ歩行困難となった。右足背腫脹、局所熱感、圧痛を認め足関節外側は腫脹、圧痛を認めなかった。単純X線正面像は不明であったが側面像で舟状骨背側に裂離骨折を認め3DCTで精査したところ、矢状断像で舟状骨背側骨片は距舟関節面の幅1/4を超え、背側からみると骨片幅は舟状骨の2/3に達していた。手術適応のある舟状骨背側骨折と診断し、脊椎麻酔下に手術を施行した。イメージ下に骨片を整復し、canulated cancellous screw1本で経皮的に固定した。術後1週間シーネ固定し、アーチサポート装着し歩行訓練し、術後1ヵ月でアーチサポートを除去し日常生活に復帰し、術後1年2ヵ月でスクリューを抜去した。術後1年9ヵ月疼痛や足趾、足関節の可動域制限はなく、日常生活に支障なく、単純X線像上、距舟関節の関節症変化は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007