発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007226702
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8歳女児。右膝関節痛および伸展制限を主訴とした。JOAスコアは45点であり、単純X線所見では内側関節裂隙がやや開大し、膝外側角は170°であった。MRIでは内側半月が脛骨内顆関節面を完全に覆い、内部にT2強調画像で高信号変化を呈し、水平断裂を伴う内側円板状半月と診断した。関節鏡視下半月板切除術により全周にわたり辺縁を5mmほど残し亜全摘した。術後、左膝の違和感を訴え、MRI検査により内部にT2強調画像で高信号領域を伴う内側円板状半月を認めたが、JOAスコアは100点であり、膝のアライメントをやや外反位するよう外側楔の足底板を装着して保存的に治療した。術後2年5ヵ月の最終経過観察時では、両膝ともJOAスコアは100点であり、疼痛・可動域制限を認めなかった。右膝の単純X線像では内側関節裂隙の開大傾向はなくなり、膝外側角は175°に増加していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007