発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010118210
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人工股関節全置換術を2ヶ所切開法により施行したBMI30以上の高度肥満患者16例16関節(男1例・女15例・平均67.3歳)の成績を報告した。Crowe分類はI度14例、II度1例、III度1例で、BMIは30.3~41.9であった。手術時間は平均120.5分、術中出血量は504.4mlで、BMI30未満の同手術施行351関節と比較して有意差はなかった。術後の平行棒内歩行可能時期は平均1.9日、一本杖歩行可能時期は9.5日であった。X線正面像よりPradhanの方法に準じて計測したカップ外方開角は平均42.3°、前方開角は22.4°であった。合併症として骨折、脱臼、感染、肺塞栓症は認めなかったが、1例に大腿外側皮神経麻痺を認め、術後1年半の経過観察時にも大腿前面のしびれ感が持続していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010