発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007037986
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2005年2月~12月に当科で高悪性度非円形細胞軟部肉腫に対して化学放射線療法を行った6例の有害事象について報告した。化学療法は点滴静脈内注射で行い、ビンクリスチン1mgを第1日に30分間で、ドキソルビシン60mg/m2を第1~3日に合計36時間で、イホスファミド2.5g/m2/日を5時間かけて第1・2・3日に投与した。血液/骨髄に関する有害事象はgrade 2 ~4の好中球減少を認めた。代謝/臨床検査値に関しては血清ALT(GPT)とAST(GOT)がgrade 1~3の上昇を示した。皮膚に関する有害事象は、全例がgrade 1の注射部位の反応を示し、1例ではgrade 2まで悪化した。また全例にgrade 1の放射線皮膚炎を認め、2例ではgrade 3まで悪化した。術後の有害事象では、1例で黄色ブドウ球菌による創感染を生じたほか、2例で創の一部が壊死しgrade 3となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006