発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005202422
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
原発性骨・軟部悪性腫瘍16例(男性10例,女性6例;平均年齢49.8±25.1歳)を対象に,18F-fluorodeoxyglucoseを使用したpositron emission tomography(FDG-PET)による悪性度評価の有効性について検討した.病理組織学的な悪性度判定ではgrade(G)1は3例,G2は7例,G3は6例であった.FDG-PETを行い,腫瘍のFDG集積度はstandardised uptake value(SUV)の最高値で評価したところ,全例の平均SUVは6.08±3.39で,骨腫瘍と軟部腫瘍では有意差を認めなかった.各悪性度における平均SUVは,gradeの進行とともに平均SUVが高値となり,G3では有意にSUVが高かった.以上より,FDG-PETは非侵襲的に悪性度を把握でき,SUV高値の部分から生検を行うことにより正確な評価が可能となるなど,骨・軟部悪性腫瘍の評価に有効である
©Nankodo Co., Ltd., 2005