発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009271669
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転倒し、右足背外側に腫脹と疼痛が出現した15歳男性症例について検討した。単純X線正面像・斜位像では、明らかな異常を指摘できなかったが、側面像では、健側と比べ、患側のChopart関節において、舟状骨背側と立方骨底側がそれぞれ距骨背側、踵骨底側に偏位していた。CTでは、距舟関節外側と踵立方関節においては、遠位が最大で5mm底側に脱臼していた。右Chopart関節脱臼と診断し、徒手整復が不能であったため手術を行った。術後はギプス固定を行ったが、術後9週の単純X線では、舟状骨背側が距骨背側に対して底側に転位していた。再脱臼を生じたものと判断したが、荷重時痛がないため、経過観察とした。術後1年を経て、日常生活には支障がみられない。
©Nankodo Co., Ltd., 2009