発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005249785
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46歳男.主訴は左股関節痛.超音波検査にて左股関節に関節液の貯留があり,造影CTでは股関節周囲に環状造影効果を伴う液体貯留を認めた.関節穿刺にて化膿性股関節炎を疑い,抗生物質の点滴投与を開始し,初診2日後関節液及び血液培養で肺炎球菌が検出されたため切開排膿術を行った.病理所見で関節包の組織に好中球やリンパ球の浸潤を伴った肉芽組織とフィブリンの滲出物を認め,化膿性炎症病変であった.術後1年現在,股関節痛はなく,血液データ,画像上も感染所見はみられない
©Nankodo Co., Ltd., 2005