発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007076372
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小児骨肉腫に対する延長型人工関節(growing Kotz prosthesis:GKP)による膝関節再建の術後成績を報告した。対象はGKPを用いて患肢温存・膝関節再建術を行った小児骨肉腫4例(全例男児、年齢8~11歳)で、経過観察期間は31~137ヵ月であった。1)脚長延長が終了した3例の延長量と延長回数は35mm/5回、40mm/4回、52mm/5回、延長途中の1例では25mm/2回で、最終観察時の脚長差は順に30mm、50mm、20mm、20mmであった。2)膝関節ROMは伸展が-15°~0°、屈曲が75°~100°、自動伸展不全が0°~25°、患肢機能のMusculoskeletal Tumor Society(MTS)スコアは63~90%であった。3)人工関節評価のInternational Symposium on Limb Salvage(ISOLS)基準で、骨リモデリングはgood 1例、fair 1例、poor 2例で、poor2例では骨移植を要した。Interfaceはgood 1例、excellent 3例、anchorageはfair 1例、excellent 3例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006