発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009037672
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18歳男性。患者はサッカー中に右膝前面を打撲し、その直後より右膝痛が出現し、歩行困難となり、同日、著者らの救急外来へ受診となった。単純X線側面像およびCT所見より、Salter-Harris分類type IIIの大腿骨遠位骨端線離開と診断され、骨折部の不安定性を認めたため、手術が行なわれた。手術所見では靱帯損傷や半月板損傷は認めず、骨端線の遠位でこれと平行にスクリューを用いて内固定を行った。術後3週間にわたり膝装具で固定した後、ROM訓練が開始された。更に術後5週目より部分荷重を開始し、6週目からは独歩可能となった。そして術後1年3ヵ月で抜釘となり、目下、術後1年5ヵ月の最終観察時で疼痛やROM制限、変形、脚長差はみられず、経過は良好である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008