発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009003485
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44歳男性。患者は自転車でバイクと衝突し転倒、受傷し受診となった。所見では右足関節部の疼痛、腫脹が認められ、X線では右足関節骨折(Weber分類:type C、AO分類:44-C3)であった。入院の上、ベッド上で安静、患肢挙上でアイシングを行ったが、右下腿の腫脹は増大し、筋内圧は前方のコンパートメント中心に上昇を認めた。コンパートメント症候群の発症として緊急手術を行ない、前方切開で前脛骨筋の筋膜を切開したところ、内圧低下を確認、創は全長12.5cm、最大幅5cmの木の葉状となり、人工真皮で創を覆って創縁にステイプラーをかけ、ステイプラー孔に血管テープを通した。そして、術後3日目よりshoelace部を締めていき、幅1.5cmとなった7日目に一期的創閉鎖と骨折に対して観血的内固定が行なわれた。以後、骨癒合は良好で独歩可能、足趾の槌趾様所見、痺れなどもみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008