発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014042067
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症例は9歳男児で、インフルエンザウイルス感染による横紋筋融解症が疑われ、両下腿および右上腕の腫脹と両下腿の他動的運動時に疼痛を認め、疼痛により両下肢の自動運動が困難な状態であった。血液・尿検査所見により、横紋筋融解症による両下腿コンパートメント症候群と診断し、両下腿筋膜切開術を施行した。術後経過は良好で、四肢の疼痛も徐々に改善となり、術後8日目には尿潜血も消失した。術後1ヵ月でクレアチンキナーゼ値は正常化を認め歩行可能となり、術後約2ヵ月で退院となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013