発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012350823
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Duke Simpson(DS)型装具の内側関節裂隙に相当する部分に120°の角度の着いた圧縮発泡ウレタンパッドを接着した装具を考案し、その効果についてウレタンのないDS装具と比較した。内側型変形性膝関節症102例を封筒法によって、52例にはパッド付きDS装具を、50例にはDS装具単独(パッドなし装具)を無作為に割付けて、1日5時間以上10時間以内、4週間の装具装着を指示した。治療前と4週後の日常生活動作、臨床改善率を評価した結果、両群の治療効果に有意差はなかったが、パッドあり群では超音波診断装置で計測した半月板脱出長と臨床改善率との間に有意な正の相関性を認めた。DS装具単独でも固有知覚を高める効果はあるが、パッドを付けることにより、脱出半月板によるメカニカルストレスを軽減する効果が付加される可能性が示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2012