発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006314597
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54歳男.患者は特に誘因なく右膝痛が出現し,徐々に疼痛が増強したため受診となった.所見では,右膝関節内側関節裂隙後方に圧痛を認め,内側半月板損傷の診断にて手術を行ったところ,内側半月板後節は水平断裂し,後角は皮弁状に断裂しており,部分切除となった.滑膜ひだを可及的に切除し,靱帯様組織を観察すると明らかに前十字靱帯と異なる線維様組織が存在していた.この組織は,膠原線維を主体としており,一部変性を伴った靱帯組織であった.現在,術後3ヵ月の時点で,右膝関節痛は軽快し,趣味の空手の練習にも支障はなくなった
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