発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060701
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骨折部に粉砕のある不安定型橈骨遠位端骨折で、関節内骨折であっても陥没骨片のない症例に対し、掌側プレートとKirschner鋼線による髄内弾性固定との併用による手術を施行し手術成績を報告した。対象は22例(男2例、女20例、平均年齢65歳)であり平均観察期間は213日であった。全例骨癒合が得られ、手関節の平均可動域は背屈74.3°、掌屈57.7°、回外83.2°、回内82.5°、橈屈19.7°、尺屈28.3°であり健側とほぼ同等まで改善した。1例にKirschner鋼線の逸脱による再転位が生じた。最終観察時のX線計測において、radial tiltは術直後から保たれていたが、volar tiltとradial lengthは若干矯正損失がみられた。臨床成績はCooneyらの評価法でexcellent6例、good12例、fair4例であり、Gartlandらの評価法ではexcellent18例、good4例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007