発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060702
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対象は70~82歳の76例85関節(男9関節、女76関節)であり、10年以内の死亡(23関節)、追跡不能(10関節)、遅発感染による抜去(1関節)を除いた51関節を10~21年追跡した。改良型Charnley人工股関節置換術では大腿骨において骨髄栓とベントチューブを用い、股臼側においては多数の6mm径のアンカーホールのみ作製した。ソケット側では明らかな手技の失敗である2例に弛みを生じたが再置換例はなかった。弛みをX線的な終点、再置換と弛みを伴う大腿骨骨折を臨床的な終点とした場合、21年生存率は臨床的100%、X線的97%であった。ステム側では3例に弛みを生じ、うち2例で骨折し、21年生存率は臨床的97%、X線的95%であった。同時期の70歳未満例115例のX線的生存率は高齢者より不良であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007